サッカーを始めたばかりのお子さんを持つ保護者の方から、「うちの子にはどのポジションが合っているんだろう?」という声をよく耳にします。ポジションは、体格や性格、プレースタイルなどによって向き不向きがありますが、最初から固定する必要はありません。
この記事では、サッカー初心者の保護者向けに、ポジションごとの特徴と向いているタイプをわかりやすく解説しつつ、最適なポジションを見つけるためのポイントをご紹介します。
■ サッカーの基本ポジション一覧
サッカーには大きく分けて次の4つのポジションがあります。
- ゴールキーパー(GK)
- ディフェンダー(DF)
- ミッドフィルダー(MF)
- フォワード(FW)
それぞれのポジションには異なる役割や求められる能力があります。順番に見ていきましょう。
■ ゴールキーパー(GK)
役割: ゴールを守る最後の砦。相手のシュートを止めるのが最大の役目。
向いている子の特徴:
- 落ち着いている
- 判断力がある
- 手先が器用
- 人とは違うことが好き
親のサポートポイント:
- GKは特別なポジションなので、本人が「やりたい」と感じたらチャレンジさせてあげましょう。身長やリーチは後から伸びることもあるので、現時点の体格にとらわれすぎないことが大切です。
■ ディフェンダー(DF)
役割: 自陣のゴール近くで相手の攻撃を止める守備の要。センターバック(CB)やサイドバック(SB)などに分かれる。
向いている子の特徴:
- 体を張るのが好き
- コツコツ努力できる
- 状況判断ができる
- 仲間を助ける意識がある
親のサポートポイント:
- DFは目立ちにくいポジションですが、チームには欠かせない存在です。「ナイスカット!」「よく守ったね」と声をかけ、努力を認めてあげましょう。
■ ミッドフィルダー(MF)
役割: 攻撃と守備の橋渡しをするポジション。攻守のバランスを取りながら、試合の流れをコントロールする。
向いている子の特徴:
- 運動量が多い
- 判断が早い
- パスが得意
- チーム全体を見渡せる
親のサポートポイント:
- MFはプレー範囲が広く、ミスも起きやすいポジションです。失敗に対して厳しく言いすぎず、「チャレンジしてていいね」と声をかけましょう。
■ フォワード(FW)
役割: 相手ゴールに迫り、得点を決めるポジション。ストライカーとも呼ばれます。
向いている子の特徴:
- 積極的で前向き
- 競争心が強い
- シュートが好き
- チームを引っ張るのが得意
親のサポートポイント:
- FWは得点という目に見える成果が求められる分、プレッシャーも大きいです。得点できなくても、ゴールに向かう姿勢を評価してあげることが大切です。
■ どうやって“合うポジション”を見つける?
ポジションの向き不向きは、練習や試合を重ねる中で見えてくるものです。以下のような点を意識しながら見守りましょう。
● いろんなポジションを経験させる
最初は固定せず、さまざまなポジションを体験することで、自分の得意・不得意を知ることができます。
● 子どもの感想を聞く
「どこが一番楽しかった?」「どのポジションがやりやすかった?」と声をかけることで、子ども自身の意識にも変化が出てきます。
● 指導者の意見も参考にする
第三者である指導者の視点はとても貴重です。体格・性格・スキルを総合的に見たアドバイスを受け取るようにしましょう。
● 成長に合わせて変わる可能性も
今は守備向きでも、数年後には攻撃型の選手に変わることも珍しくありません。成長のタイミングで適性も変化するため、柔軟に見守る姿勢が大切です。
■ おわりに
サッカーはチームスポーツであり、どのポジションも主役です。お子さんが「楽しい」「もっとやりたい」と思えることが、何よりの育成のエネルギーになります。
保護者としては、勝ち負けや成果に一喜一憂するのではなく、「子どもがどう関わり、どう成長しているか」を見守っていくことが大切です。
ポジション探しもまた、お子さんの個性を見つける大切なプロセス。焦らず、一緒に楽しみながら見つけていきましょう。
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